福島県郡山市笹川1-178 TEL.024-945-0261 
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ようこそ、お酒の世界へ。ここは東北初の蔵元ホームページを開設した「笹の川酒造」です。


敏子の酒 誕生物語

 山口家に嫁いだのは、現社長に日本酒の美味しさを改めて気付かせてもらったからです。常務として働きはじめ「こういう味のお酒を造って欲しい」と言ったとき、一言「できません」と答えたのは、清酒製造のトップである南部杜氏・佐々木幸充でした。駅弁屋に生まれ育った私は釈然としないものを感じて社長に苦言すると、「勉強してみたら」とだけ言って「福島県清酒アカデミー」に入校するように勧められました。3年後卒業証書を手にした私は、杜氏の言葉をようやく理解できるようになったと同時に、お酒造りの難しさを知りました。
 それから数年が経ったある日、佐々木杜氏から「そろそろ常務の酒を造ってみませんか」と言われ、社長に報告すると同時に心の奥底から創作意欲が沸いたのです。
 平成19年度の酒造計画に盛り込まれた通称「敏子の酒」は、佐々木杜氏の指導のもと仕込みを開始しました。蔵総動員で昔ながらの手造りです。丸二昼夜に及ぶ「麹造り」、丁寧な「きもと造り」、厳しい「醪管理」、袋吊りによる搾り等酒造りに専念し、蔵人の協力を得ながら丹念な仕込みの日々を続けました。お酒は順調に醗酵し、搾られ貯蔵熟成されました。製造計画から1年以上が経っていました。    
 そして、平成20年6月19日、嫁いで満10年目の記念日に私が初めて仕込んだお酒「笹の川 純米吟醸酒 桃華」が誕生いたしました。
 今回の体験を通じて、お酒造りの大切さを痛感いたしました。このお酒は、人の力はもちろんですが、最終的に“神様”から与えられたような気がしてなりません。


「笹の川 純米吟醸酒“桃華”」

 女性らしくやさしいフローラルな味に仕上げようと計画しました。福島県を代表する果物の桃。この可憐な花のイメージをお酒で表現したくて「桃華」としました。
 「人世人皆心合わせ、桃の花いろどりありて、華となる。かくして桃華とは、人の心美しく咲いてあるを“桃華”と申すなり。心の華を咲かせましょう。」
 「桃の華」のように、ひとつ一つ人の心が吸い寄せられ、人の心に咲き、多くの人に感動していただけるようなお酒となれば幸いに存じます。


造り手 山口 敏子